ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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満洲11:『満州裏史 甘粕正彦と岸信介が背負ったもの』(太田直樹著)。

満州裏史 甘粕正彦岸信介が背負ったもの』(太田直樹著)。

「裏史」というだけあって、「公式発表」「教科書」的な「定説」に挑む著者・太田尚樹氏の、落ちつきはらった豪快さと肩の力の抜けた著述に惹きこまれている。

 前半は甘粕正彦を中心としていて、後半、いよいよ岸信介の活躍の舞台が整って、満洲が激動していく。

 この「物語」は時系列に沿って話が進行しているわけではない。ふっと、思い出したかのように、時空が移動することがある。

満洲の経営を、アメリカと共同経営にする」などという、今となっては想像すらできないような計画があった。不幸な「偶発事故」(パネー号事件)によってアメリカ世論が硬化…。

 そこにふっと、米国務長官ハルから突きつけれたハルノートの核心部分「中国からの全面撤退」の話。