ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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映画1:『運び屋』原題『THE MULE』。クリント・イーストウッド監督兼主演。「仕事」と「家庭」はどちらが大切か?失い続けた87歳の老人が「家庭」を取り戻した。

2018年製作、クリント・イーストウッドは1930年生まれだから88歳で監督兼主演『THE MULE』が原題、muleってのはラバのことで、転じて運び屋。87歳の老人が大量のコカインの運び屋をして逮捕された、という実話に着想を得て、10年ぶりにクリント・イーストウッドがメガホンを取った。「彼が運び屋を演じるのか?」と思いながら見ていたら、やはりそうだった。罪の意識はないのか?なさそうだ。なぜクリント・イーストウッドは、あえて、こんな役を?とてもいい映画だったから、こうして書いているのだが、ネタバレはやめておこうと思う。いい映画だったが、しかし。仕事と家庭、クリントイーストウッドは家族が一番大事だ、と今更のように、映画の中で言っている。でイーストウッドは、87歳で運び屋をやってつかまった老人に何かを感じたからこの映画を作り、自ら主演したわけで、やはりクリントイーストウッドの「演技」はすばらしく、真に迫るものがあった。「俺は家族を省みずに仕事ばかりしていたが、家族が一番大事なんだ」みたいなことを心底思っている、かつての自分の愚かさを、87歳で運び屋をやりながら、悔いている(?)しかし、と思うのは、もしクリント・イーストウッドが家庭を省みるマイホームパパだったとしたら、あれだけテレビや映画に出演する事もできなかったし、監督作品だけでも実に多い。それだけ仕事中毒だった男が、88歳になって、家庭が一番大事だ、と映画の中で言う、なんだこれは?実生活においてクリント・イーストウッドがどんな父親だったのか、それは知らないが、どういうつもりでこんな映画を作ったのか。(ものすごくいい映画だ、なぜか)若いやり手の刑事が、クリント・イーストウッド演じる運び屋の老人を追っていた。刑事はこれまで結婚記念日を忘れたことはなかった。しかし、なかなか捕まえることができない老人を追っているうちに、その大切な日を忘れていた。その時、隣でコーヒーを飲み、刑事に「家庭を大切にしろ、家庭が一番大切だ」と世間話をしたのは、他でもない、運び屋の老人だった…。アンディ・ガルシアがマフィアのボスを演じていた。「世代交代」で部下に殺された。「コカインの悪」についてはほとんどノータッチ。それほどアメリカではコカインが「ふつうのもの」となっているのか、たぶんそうなのだろう。ギャングたちはもちろんいろんな銃をふつうに持っている。2018年。トランプ大統領の時代だ。運び屋の老人が「家庭が一番大事だ、カリカリするな、人生を楽しめ」と言った。それはトランプ大統領の「これまで外国の内政に関わりすぎていた。世界中に派遣した米軍を撤退させよう、アメリカへ帰ろう、家庭へ帰ろう、自分の家庭が一番大事なんだ」と言っているのと似ている気がする。(トランプ大統領はそんなことは言っていないかもしれないが、私には彼がそのように言っているように聞こえる。)ネタバレしないと言いながら、結構ネタバレしてしまった。一度は失ってしまった家庭を、この老人は、87歳で取り戻した、そういうファンタジー映画。(10年間イーストウッドはメガホンを取らなかったという。その10年間で彼は家庭を取り戻したのか?この映画は死んでしまった妻への讃美歌?)

 

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