深田萌絵15:日本における「主人公」はソフトバンクの孫正義氏。深田萌絵女史の新刊本『ソーシャルメディアと経済戦争』は読んでおいた方がいいと思う。
予約注文してあった深田萌絵女史の最新刊『ソーシャルメディアと経済戦争』(扶桑社新書)を読みはじめた。予想に違わず面白い。「主人公」は「浙江財閥」と「青幇(ちんぱん)」。日本における「主人公」は、何とソフトバンクの孫正義氏!孫正義氏に興味のある方は驚きの連続かもしれない。「ソーシャルメディアの危険性」については各所で言われているが、この本を読むとそうした議論がほとんど笑止に思えてくる。それほど大掛かりなことが進行している、今、現在だ。「財閥解体」とは学校の歴史教科書にも載っている基本事項だ。日本では敗戦後「財閥解体」が行われたと。「敗戦国の財閥は解体された。でもそうすると、戦勝国側の財閥は、それ以後もずっと存続しているんじゃないのか?」とふと思ったことがあったが、それは満更間違いでもなさそうだ。今では私たちは「財閥」というものを、「過去の歴史の一コマ」くらいにしか思ってないが、そうではない。「浙江財閥」(せっこうざいばつ)。読めば分かる。