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石井孝14:『明治維新と外圧』。「論争こそが、学問を硬直化・老化から救う途である」。

石井孝氏の著書『明治維新と外圧』を読みはじめた。

明治維新における外圧といえば、まず想起されるのが、「黒船」ではなかろうか。

1853年、黒船(米・ペリー)来航。翌年日米和親条約締結、下田・函館開港。

 

これまでに石井氏の著書を三冊、興味深く読了したが、石井氏の学説の魅力は何と言っても「外圧」に対する細かな目配りにあると思う。

だから「外圧」は漠然としたものではなく、どのような国際情勢の下、具体的にどの国がどのような意図を以って、誰に、どのように「圧力」を加えたのか、が詳述されている。

それが石井氏の著書の魅力だ。

 

また、『明治維新と外圧』の「はしがき」で石井氏は次のように記している。

 

≪世人には、著者を論争好きと思っている向きもあるようであるが、けっして趣味や嗜好で論争をしたのではなく、論争こそが、学問を硬直化・老化から救う途であると信じている≫

 

「虚偽」や「誤り」を正すことも、「学者」の重大な責務だと私も思う。

明治維新と外圧』のおよそ半分を占める第二章が、その論争における著者の「返答」であるようだ。(未読)

ちなみに第一章は、「明治維新史概観」というもので、平凡社編『日本歴史事典』(1983年)に収められている氏の論文(これが論争の前提になるものなのだろう。やや詳しい注が付けられている。)

第三章は「倒幕勢力形成の国際的要因」。

 

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