ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

いろいろ書きます。 メルマガ「偉人列伝」もどうぞ。 ご登録はこちらから。 → http://www.mag2.com/m/0001682071.html

『日本近代文学の起源』(柄谷行人著)を読んでいる。柄谷氏は誰にも似ていない、だからタイトルや小題を見ても内容を予測できない。読んでみるまで分からない。

この本のタイトルは、上にある通り、『日本近代文学の起源』である。

柄谷行人を読んだことがない人は、「文学?興味ねえよ」とか、「たんなる文学史でしょ!」「ジェネシス!進化論?」と思う人もあるかもしれない。

 

しかしこの本は、「文学」という狭い範囲の話ではない。

なんせ、オリジン、ジェネシスの話だから。

 

実に多くの著書・論考などが参照されているのだが、その一覧を見れば、その射程がどれほど広範囲に及ぶのか、想像がつく。

 

『文学論』(夏目漱石著)

『創作家の態度』(夏目漱石

『「山水画」に絶望を見る』(宇佐見圭司)

忘れえぬ人々』(国木田独歩

ドガ・ダンス・デッサン』(ポール・ヴァレリー

『Changing Nature of Man』(ファン・デン・ベルク)

判断力批判』(カント)

『情熱』(北村透谷)

『明治文学史』(中村光夫

『漢字御廃止之義』(前島密

日本文壇史』(伊藤整

『余が言文一致の由来』(二葉亭四迷

舞姫』(森鷗外

浮雲』(二葉亭四迷

『近代小説の言語空間』(野口武彦

『破戒』(島崎藤村

『紀行文集』(柳田国男

空知川の岸辺』(国木田独歩

『武蔵野』(国木田独歩

『透明と障害』(スタロバンスキー)

『死』(国木田独歩

『身ぶりと言葉』(アンドレ・ルワロ=グーラン)

『妄想』(森鷗外

『リアリズムの源流』(江藤淳

『写生文の由来とその意義』(高浜虚子

ホトトギス第四巻第一号のはじめに』(正岡子規

『坑夫』(夏目漱石

『写生文』(夏目漱石

『死後』(正岡子規

『笑いの本質について』(ボードレール

『私は懐疑派だ』(二葉亭四迷

『ヨーロッパ文化の危機』(ルードルフ・パンヴィッツ

『翻訳者の使命』(ベンヤミン

『平凡』(二葉亭四迷

 

以上が第一章「風景の発見」および第二章「内面の発見」での、いわゆる引用された著書・論考だ。

短いフレーズの引用まで数え上げればきりがない。

しかも上記のものは、第二章までのものだ。

この本は、本文が第七章まであるので、いわゆる引用は、全部でおよそ、上記の3・5倍くらいあると思われる。

 

こうして柄谷氏が参照し引用した著作・論考などを列記してみたが、なおこの本がどんな本なのか、推測することは難しいと思われた。

 

柄谷行人は、誰にも似ていないというべきか。

――

メールマガジン「偉人列伝」
ご登録はこちらから。

http://www.mag2.com/m/0001682071.html