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(追記あり)新刊本『若者は、日本を脱出するしかないのか』島澤諭(しまさわ・まなぶ)著。「YES、若者は日本を脱出するしかない」。

前回ご紹介した「労働生産性」についての記事が、誠実で気骨のあるものだったので、その記事を書いた島澤諭(まなぶ)氏の新刊本『若者は、日本を脱出するしかないのか』をざっと、立ち読み程度に読んでみました。

 

まず、タイトルの「若者は、日本を脱出するしかないのか」という「疑問文」に対する、島澤氏の答えは、YES、です。

 

表紙に次のように書かれています。

 

≪本書を終えるにあたって、わたしは、若者やゼロ票世代に、日本という若者奴隷社会から抜け出すため、現代版の「一揆」と「逃散」というやや過激な提案をしたいと思います。≫

 

現代版「一揆」というのは、「若者奴隷社会」を変革せよ、という声を上げることです。

現代版「逃散」というのが、「日本からの脱出」です。

 

島澤氏は、このように「一揆」と「逃散」を提案しているが、「一揆」の方は、あまり期待していないように思われました。

 

そして「逃散」、これは「日本脱出」だが、これとて、「容易でないのは百も承知だが、これしかない」、というのが半ば諦めつつも導き出した、島澤氏の悲痛な結論なのだと思います。

 

「若者」、というのは現在の「若い世代」だけでなく、これから生まれてくる子供たちも含まれます。

 

日本が、どのように「若者奴隷社会」なのか、その経済・財政・社会からの分析が本書の中心です。

 

日本で初めて「世代間格差」の存在が公的に指摘されたのは、1995年だったそうです。(1995年の「経済白書」において)

 

以来、その是正に努力する人たち(島澤諭氏も含まれる)の健闘もむなしく、日本の状況は、「若者」にとって悪化の一途をたどっているように感じられます。

 

島澤氏の「若者」への提言は、「日本脱出」ですが、中高年への提言は、「年金削減」、「消費税引き上げ」、「移民の受け入れ」、などの政策を断行することのようです。

 

これらの「痛みを伴う政策」がなぜ、どのように世代間格差の是正に資するのか、それは本書に詳しく書かれていると思われます。

 

きちんと読んでみます。

 

以下目次

はじめに

第一章 若者に老後はない

第二章 若者は5千万円損している

第三章 若者の損の原因を探る

第四章 若者の損の7つの解決策を評価する

第五章 シルバーデモクラシーという誤解

第六章 一票の格差是正の欺瞞

おわりに 日本脱出のすすめ

 

 追記:

 

再びざっと目を通しました。

本当はしっかり読むつもりでしたが挫折しました。

それはどのような政策を断行したとしても芳しい結果は得られないだろうというのが島澤氏の評価であり、その評価がまた説得力があるのです。

そして中高年に「痛み」を求める政策は、まず実施されないだろうと。

同感です。

かりにその政策(「年金削減」、「消費税引き上げ」、「移民の受け入れ」等)が断行されたとしても、好ましい結果になるとは楽観できません。(これも島澤氏の想定内のことです。)(また、混乱が生じるのは目に見えている。)

 

そうして最終的に行き着いた氏の結論が、現代版「一揆」と「逃散」です。

難題です。