ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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『哲学の起源』(柄谷行人著)。玉木雄一郎は、スケールを小さくしたアルキビアデスになろうとしているのだろうか?

アルキビアデスとは、アテネの軍人・政治家だ。

祖国アテネを裏切った売国奴として悪名高い。

 

アテネペルシャ戦争に勝利して、ギリシャをまとめる帝国主義国となった。

(「帝国」と「帝国主義国」は違う)

 

アテネでは、奴隷制があった。

市民の役割は政治と軍事である。

士農工商の「士」である。

「農」「工」「商」は奴隷に任せた。

市民が必要としたのは、政治に必要な、説得の「技術」、弁論術だ。

ソフィストと呼ばれる外国の思想家たちが、弁論術を教えた。

アテネは文化的に後進国であった。

だからソフィストを雇う必要があった。

ソフィストは思想家である。

だから思想を教えることもできたが、アテネで必要とされたのは、もっぱら説得する「技術」である弁論術だった。

ソフィストは外国人だった。

市民ではない。

その市民ではないソフィストが、イソノミア(無支配)的な思想を教えることは危険な事だった。

なぜならそれは、アテネ帝国主義を否定することになるから。

アテネの信仰を否定することになるから。

 

 

アルキビアデスのところを読みながら、なぜか、玉木雄一郎氏のことを想起した。