ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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『哲学の起源』(柄谷行人著)。カントはパルメニデスの後継者である。

柄谷氏は、カントはパルメニデスの後継者であるという。

 

パルメニデスは、感覚的・空想的な仮象を斥けようとしたのではない。

ピタゴラスの言うような、感覚的なものを超えた「真の世界」というような、理性(ロゴス)にもとづく仮象を、パルメニデスは斥けようとしたのだ。

 

ピタゴラスは「感性的世界」と「超感性的世界」があるとした。「感性的世界」はしかし「真の世界」ではない、と考えた。「超感性的世界」こそが「真の世界」であると考えた。「二重世界」の考え方である。

 

カントは理性(ロゴス)にもとづく仮象を「超越論的仮象」と呼んだ。

たとえばピタゴラスのいう「超感性的世界」のような仮象だ。

この仮象は、理性(ロゴス)にもとづいている。それを理性(ロゴス)によって吟味・批判するのだから、とても厄介である。その労作が『純粋理性批判』だ。