ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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『哲学の起源』(柄谷行人著)。アキレウスは亀に追いつけないのだろうか?そんなわけないだろ!

ゼノンの逆説なのだが、ネットで調べてみたら、ゼノンがパルメニデスの思想を受け継いでいる、と説明されている。

 

それはそうなのだが、じゃあそのパルメニデスの思想って何なのか、その説明には、「真実に存在するものは唯一不動である」と書いてある。

 

それは間違いだ。パルメニデスの思想はそのようなものではない。

 

別の説明では、ゼノンの逆理は「多性と運動を否定するため」だ、などと説明されているが、そうではない。

 

運動を否定したのは、ピタゴラスである。ピタゴラスは、万物の始源は数であると考えた。ピタゴラスによれば、万物の根柢に内在するのは、「関係」である。

 

アリストテレスパルメニデスやゼノンの考えを、理解できなかったのか、それとも曲解したのか、それは私には分からない。しかしアリストテレスヘーゲルの理解よりも、柄谷行人氏の「読み」の方が真っ当だと思う。

 

「歴史は書き換えられる」という言葉がある。「改ざんされる」と言ってもいい。

大手を振って歩く「歴史」とは、勝った者たち、支配者たちに都合のいい「歴史」だ。

現代において、アリストテレスは高名な哲学者であるが、しばらくしたら、その評価も今ほどではなくなるだろう。

 

生きとし生けるものは、生まれて死ぬ。

だから私たちは、「はじめからあったしこれからもずっとあり続ける」というようなものを想像しにくい。

「物質の恒存性」だ。

 

宇宙はカオスから生じた、という。

カオス?

生じたのであれば、死滅するのか?

宇宙ははじめからあった、のではないのか?