ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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柄谷行人の『哲学の起源』。タレスは始原物質は「水」であるとした。自ら運動する「水」である。

タレスは、質料(水)と運動は不可分である、とした。

 

これは近代物理学の前提を破壊するものだ。

近代物理学では、質料と運動は、明確に分離されている。

だからそれは「魔術的」と見なされてきた。

 

しかしここに、量子力学がある。

量子力学では、量子は、粒子であり、かつ、波動である。

光や電子のような微粒子は、質料であり、かつ、運動なのだ。

 

柄谷氏は次のように書いている。

 

量子力学は、ある意味で、質料と運動は不可分だというイオニア派の考えを回復したのである。≫と。

 

「イオン」という言葉について。

イオンといえば、百貨店の名称にもなっているが、中高生なら、化学で学ぶイオンのことを考えるかもしれない。

 

しかしこの「イオン」という言葉は、「イオニア人」を意味するものであるらしい。ひょっとしたら西洋人は、百貨店のイオンに行くたびに、「イオニア人」のことを想起しているかもしれない。