メルマガ「偉人列伝」三月下旬号(号外)、本日配信しました。
メルマガ「偉人列伝」3月下旬号(20190330号)配信しました。
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江藤淳氏の名著『荷風散策ー紅茶のあとさき』を読んでいます。実にゆっくりと。
面白い本を、これほどのんびりゆっくり読んでいるのは、初めてのことです。
第2章にあたる「『つゆのあとさき』の驟雨」の結末をさっき読み直してみました。
やはり、ここでも江藤氏は、「時空間の変容」を基底に置いて、書いておられる。
「時空間の変容」というのは、簡単には説明し難いものですが、「何らかのきっかけによって、それまでの時間の流れとは、全く違った風に時間が流れるようなる」といった感じでしょうか。
この場合の「きっかけ」は千差万別で、どんな「ささいな事」でもきっかけになり得るし、逆もまた同様です。
「時空間の変容」というのは、例えば、幼児の頃や小学生の頃と、成人してからを比較してみれば、わかりやすいかもしれません。
もう、かつてのようには時間は流れない。
かつて流れていた時間は、二度と流れることがなく、その記憶も、時とともに曖昧になってゆく。
「きっかけ」には、人の成長・老衰だけでなく、戦争のような人災、地震などの天災もあり得ます。そして例えば、文明開化。
文明開化以前、どのような時間が流れていたのだろうか?
あるいは、敗戦以前は?
江藤淳氏の名著『荷風散策ー紅茶のあとさき』を気ままに読みながら。
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