ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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石井孝8:『戊辰戦争論』。なぜ薩摩藩や長州藩は「強国」になることができたのか?

石井孝氏の著書『戊辰戦争論』を読みはじめた。 「戊辰戦争」というと、鳥羽・伏見に始まる新政府軍と旧幕府軍との戦争、ということになるが、この書では、「江戸開城」「徳川氏処分」までに、およそ半分のページが割かれている。 いわゆる「戊辰戦争」以前…

深田萌絵3:日本の半導体が勝てないのは、人件費が高いからではない、他国は半導体企業に巨大な優遇をしているからだ。キオクシア(元東芝メモリ)を救え。

深田萌絵女史の昨日(4月6日)のユーチューブ動画(「深田萌絵TV」) 「【米国vs台中半導体戦争】米国はインテルで台湾TSMCに勝てるのか?業界懸念のウソとホント」。 この番組を今回もメモを取りながら見た。 以下メモに沿って、概要を書きます。(正確を期…

石井孝7:映画『るろうに剣心』の種は、この時、播かれた。(ネタバレなし)。

「江戸開城」。 徳川慶喜は死刑を免れた。 幕府の軍事力も事実上、無傷だった。 話は変わるが、『るろうに剣心』という映画(原作は漫画)がある。 舞台は明治初期。 新政府によって「捨て駒」にされ、無残に殺されていった剣客たちの生き残りが、新政府に反…

石井孝6:史伝『勝海舟』。江戸は、官軍の猛攻によって、灰燼に帰するのか?それを、どうやって阻止すればいいのか?

石井孝著『勝海舟』を引き続き読んでいる。 この本は、先日読み終えた『幕末 悲運の人びと』とは違って、諸資料からの引用も多々ある。しかし引用文が多少分からなくても支障がないように書かれている。 1867年(慶応三年) 10月14日、大政奉還。 12月9日、…

深田萌絵2:「自動車メーカーは、共同で自前の車載チップを作ればいい」

深田萌絵(ふかだもえ)女史に敬意を表しつつ。 深田萌絵女史の4月3日(土)のユーチューブ動画「米政府 台湾半導体大手TSMCを敵認定?経産官僚の話は大嘘!」。 文字起こしに近い形でメモを取った。 とても重要な情報が詰まっているが、私はまず、深田氏が…

石井孝5:史伝『勝海舟』。坂本龍馬は勝海舟の門人だった。年齢は勝海舟が13歳上。

石井孝氏の史伝『勝海舟』を引き続き読んでいる。 1866年(慶応2年)7月、将軍・徳川家茂死去、あたりまで読んだ。 まだこの本の半分も読んでないが、いわゆる幕末の激動の渦中。 勝海舟はその後、1899年まで生きる。 「その後」のことも詳述されているのだ…

深田萌絵1:「日本の半導体産業を強化するために、外資ではなく日本の半導体企業を応援してほしい」もっともな話だと思う。

半導体、エレクトロニクス産業、自動車産業などの業界について勉強してみようと思う。 そうした業界の経済記事を読んでみても、いったい今日本で、何が行われようとしているのか、その意味するところがよく分からないので、それを分かるようにしたい。 深田…

石井孝4:伝記『勝海舟』。勝海舟が望んだこと、熱望したこと。

石井孝氏の伝記『勝海舟』を読みはじめた。 「はしがき」で石井氏は次のように、本書執筆の動機を記している。 ≪現在、「海舟ブーム」のさなかにもかかわらず、まだ、これという海舟の伝記は世に出ていないように思う。ジャーナリズムが勝手な海舟像をふりま…

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石井孝3:天皇の意向に真っ向から反対する「尊王」とは何か?

石井孝氏の『幕末 悲運の人びと』を読み終えた。 面白いなあ。 何だろうなあ、と思う。 歴史ってのは、ややもすると、「無味乾燥な暗記もの」と決めつけられるが、石井孝氏のは、面白い。 なぜか。 この本で取り上げられている人びとは次の四人、 岩瀬忠震18…

石井孝2:『幕末 悲運の人びと』という本を読んでいる。

石井孝(いしいたかし)氏の著書『幕末 悲運の人びと』という新書(有隣新書)を読んでいる。 副島隆彦氏が高く評価している歴史家だけあって、非常に面白い。 歴史関連の本では、古文書を多々引用した本もあるが、この本はそうではない。 古文書の引用は、…

森鷗外18:短編『うづしお』、副題?にEDGAR ALLAN POE、とある。なぜ?今はまだ分からない。

森鷗外の短編『うづしお』を読んだ。 明治43年に書かれたもの。 奇妙なことに、その副題が「EDGAR ALLAN POE」となっている。 エドガー・アラン・ポオ。 話は、ある島のそばで発生する「ストロオム=うづしお=渦巻き」に、巻き込まれてしまったが、奇跡的に…

森鷗外17:鷗外が書いた伝記には、深田萌絵のような女傑が時々登場する。女傑、じゃりン子チエ、被害者意識のない=爽やかな、ロスジェネ。

ITビジネスアナリスト・ユーチューバー・早稲田政経卒・じゃりん子チエ・ブロガー・作家・愛国者、の深田萌絵女史のユーチューブは、ほぼ毎日見ている。 そこで久しぶりに「ロスジェネ」だとか「女性の活躍」なんて言葉が出てきた。 ロスジェネ。 検索してみ…

森鷗外16:史伝『渋江抽斎』。ある武家の家族たちの、さらにその師や友人たちの、生まれてから死ぬまでの記録。

『渋江抽斎』を読み終えた。 字が小さいから苦労したが、面白さは格別。 夏目漱石の名作『坊ちゃん』では、奉公人のばあさん「清」が精彩を放っているが、『渋江抽斎』でも、「奉公」というものが実際、どのようなものだったのかを具体的に伝えている。 そし…

森鷗外15:『渋江抽斎』=『抽斎とその時代』。幕末前夜の江戸、抽斎亡き後、一家は荒波の中をどのように生きたのか。

『渋江抽斎』を引き続き読んでいる。 抽斎が死んでしまって、その続き、どうしようかと迷いながら、それでもぼちぼちと読み進めた。 抽斎の妻・五百(いほ)が、文に武に、見事に家を守っていく、このことは前に書いた。 読むのが辛かったのは、抽斎の死のの…

森鷗外14:中盤で、主人公の抽斎が亡くなってしまった。

『渋江抽斎』、中盤にさしかかった。 「その1」から「その119」まであるのだが、「その53」で抽斎は死んでしまう。 「その65」で鷗外は次の書いている。 ≪大抵伝記はその人の死を以って終わるを例とする。しかし古人を景仰するものは、その苗裔がどうなった…

森鷗外13:史伝『渋江抽斎』。用と無用。史伝。歴史。

私は森鴎外の『渋江抽斎』を読み進めているうちに、江藤淳氏の名著のことを思い出した。 思い出した、というのは少し違う、感じていた…。 江藤淳氏の著書に『一族再会』という本がある。 この本はタイトルからある程度予測できる通り、江藤氏が自らの系譜を…

森鷗外12:史伝『渋江抽斎』は、ひとりの人物を描いた「史伝」ではない。多くの人物が敬愛の情を以って記録されている。

長編歴史小説(史伝)『渋江抽斎』(しぶえちゅうさい)を引き続き読んでいる。 これは新聞に連載されたもので、毎回それほど長くはないが、それが「その一」から「その百十九」まで続く。 渋江抽斎という人はどんな人だったのか。 抽斎が師事した「諸先生」…

森鷗外11:鷗外は歴史小説がおもしろい。まずは「最後の一句」あるいは「栗山大膳」。

鷗外の長編歴史小説『渋江抽斎』を読みはじめた。 私がこれまで読んだ鷗外の歴史物としては最も長い。 いつもの調子で読みはじめたが、なかなか根気が入りそうだ。 読み終えたのは全体の五分の一くらいか。 柄谷行人氏の『日本近代文学の起源』や『意味とい…

本日、メルマガ「偉人列伝」令和三年三月号・第二弾を配信しました。

本日、三月号第二弾を配信しました。 今日は柄谷行人氏の『日本近代文学の起源』を少し読んだ。 森鴎外について書かれてあるところを拾い読み。 やはり柄谷行人は面白い。 鴎外については『意味という病』でも数本の論考で柄谷氏は書いている。 ちなみに柄谷…

森鷗外10:鷗外の短編『寒山拾得』と『椙原品』。後者は、「仙台騒動」のきっかけになったと言われる仙台藩第三代藩主・伊達綱宗がクローズアップされている。

森鷗外の短編『寒山拾得』(かんざんじっとく)と『椙原品』(すぎのはらしな)を読んだ。 どちらもとても短い。 『寒山拾得』、これは中国唐代の話。まあまあ面白かった。ごく短い。 寒山(かんざん)と拾得(じっとく)、これはどちらも人名である。 『椙…

森鷗外9:短編『余興』と『ぢいさんばあさん』。後者は、ある武家の女の一生がテーマ。

森鷗外の短編『余興』と『ぢいさんばあさん』を読んだ。 『余興』は宴会の席で主人公の「私」がふと抱いた心持ち。 ふとよぎった雑念だろうか? 明治45年(大正元年)に書かれた『かのように』の主人公・秀麿のその後、のようにも読める。 『ぢいさんばあさ…

森鷗外8:短編『魚玄機』文才のある、若く美しき女性が嫉妬・猜疑にかられて、下女を殺してしまった話。舞台は唐の時代、長安。

短編『魚玄機』(ぎょげんき)を読んだ。 魚が姓、玄機が名である、女性の。 唐の時代、漢詩の全盛期、玄機という、美しいだけでなく、詩をよくする若い女が雇っていた下女を絞殺した。 玄機は通ってくる男を愛するあまり、猜疑に駆られて殺してしまった。 …

森鷗外7:『栗山大膳』黒田官兵衛の孫・忠之は、「うるさいジジイ」のおかげでお家断絶を免れた。

森鷗外の短編歴史小説『栗山大膳』を読んだ。 舞台は、江戸時代初期、事件は徳川第二代将軍・秀忠の葬儀のあとに起こった。 黒田官兵衛の孫、忠之が筑前国福岡藩の藩主だった。 栗山大膳(くりやまたいぜん)=利章(としあき)は、祖父の代から黒田に仕えて…

森鷗外6:短編小説『かのように』。ないものを、まるである「かのように」振る舞う、それが常識だが、それでいいのかどうか、という逡巡。

森鷗外の短編小説『かのように』を読んだ。 森鷗外の歴史小説を書かれた順に読んでいくつもりだったが、勘違い、でこの小説(歴史小説ではない)を読んでしまった。 おもしろかった。 「かのように」というのは、「~があるかのように振る舞う」というような…

森鷗外5:鷗外の短編歴史小説『安井夫人』を読んだ。幕末に生きたある女性の物語。

森鷗外の短編歴史小説『安井夫人』を読んだ。 本当に短い。 この短編を読み終えて、次はいったん鷗外の出世作『舞姫』を読み直してみようと思った。 『安井夫人』は、幕末、安井仲平という日向国(宮崎)の役人(学者)に嫁いだ女性・「お佐代さん」の物語(…

森鷗外4:『堺事件』20人の土佐藩兵卒が切腹を許された。フランスの要求は20人の死刑だった。

森鷗外の歴史小説『堺事件』を読んだ。 舞台は明治元年(1868年)。 冒頭を引用してみよう。 ≪明治元年戊辰の歳正月、徳川慶喜の軍が伏見、鳥羽で敗れて、大阪城をも守ることができず、海路を江戸へ逃れたあとで、大阪、兵庫、堺の諸役人は職を棄てて潜み隠…

森鷗外3:歴史小説『大塩平八郎』を読んだ。その「附録」に鷗外の所見が述べられている。

森鷗外の歴史小説『大塩平八郎』をざっと一通り読んだ。 有名な人物だが、その人となりは意外だった。 むろん森鷗外が描いた大塩平八郎の人となりがである。 大塩平八郎は天保の飢饉の頃、義憤にかられて「乱」を起こした。 その「乱」の経緯がこの歴史小説…

森鷗外2:『護持院原の敵討』(ごじいんがはらのかたきうち)。

森鷗外の歴史小説『護持院原の敵討』(ごじいんがはらのかたきうち)を読んだ。 これは大正二年、『阿部一族』『佐橋甚五郎』を発表したのちに発表されたもの。 『興津弥五右衛門の遺書』に比べて、読みやすいものになっている。 舞台は天保四年(1834年)、…

ギラギラ、ADO、左利きのブルース。俺も左利き、中途半端な。

たまたまユーチューブで流行っているという曲「うっせぇわ」を聞いた。 いいなあ。 で、ギラギラ、という曲があった。 これは、左利きのブルース。 左利きの諸君、聴きなさい。 ―― メールマガジン「偉人列伝」ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/00…