ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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メールマガジン「偉人列伝」10月号を配信しました。

メールマガジン「偉人列伝」10月号を配信しました。 月50000字には届かず、10月は今号で合計32,000字です。 ですので今月中に臨時増刊号を配信する予定です。 今号は小説の続きが中心です。 ――メールマガジン「偉人列伝」ご登録はこちらから。→http://www.ma…

久々に北方謙三の『三国志』を開いてみた。来たよ来たよ、ニューキャラクター登場!

若い頃、北方謙三の小説にどっぷりと浸かっていた時期があって、新刊が待ち遠しく、新刊が出るまで、既刊のものを読みまくった。 50冊~100冊くらい?相当に読みました。 それである時期を境に、全く読まなくなってしまったが、折角全巻揃っているからと、本…

メルマガ「偉人列伝」10月増刊号を配信しました。小説が勝手に走り出して…。

メルマガ「偉人列伝」10月臨時増刊号を配信しました。 毎月10万字書いてやろうと思い立ったのがちょっと前。 これは無理でした。 「居眠り磐音」の作家、作家の中の作家・猛者・佐伯泰英氏にはかないません。 しかし、ひと月で、5万字?ならいけそうです。 …

『ファシズムの問題』『安吾その可能性の中心』(柄谷行人著『言葉と悲劇』所収)

今回は『ファシズムの問題』の後半と『安吾その可能性の中心』全部を読んだ。 どちらも以前読んだことはあるが、初見のような面白さがあった。 『ファシズムの問題』の方の副題は「ド・マン/ハイデガー/西田幾多郎」だ。 ハイデガーや西田幾多郎の思想の、ど…

『スピノザの「無限」』(柄谷行人著『言葉と悲劇』所収) スピノザの考えには、歌を詠むことと似た効用がある。

スピノザには、『エチカ』という有名な著作がある。 柄谷氏はこの講演のはじめに、 ≪そもそもスピノザの本は、哲学的教養などなくても誰が読んでも面白いものです。≫ と言っている。 デカルトの著書『方法序説』もしかり、と。 この講演では、スピノザの魅力…

映画『レッスン』(アントニオ・バンデラス主演) 知る人ぞ知るアントニオ・バンデラスが、なんと社交ダンスの先生!「中二病?」それとも「中三病?」

今やあのアントニオ・バンデラスが中年になってしまった。 その彼が、なんと、こともあろうに、「社交ダンスの先生」を演じている。 不良高校生たちが、彼の指導で、ハチャメチャな社交ダンスを、マスターする。 アントニオ・バンデラスの憔悴しきった感じが…

『世界宗教について』(柄谷行人著『言葉と悲劇』所収)文芸批評は、文藝の単なる一ジャンルではない。 「読み」のプロフェッショナルによる、「読み」の開示だ。

やっぱりおもしろい、柄谷行人。 『世界宗教について』では、フロイトやスピノザが主役と言っていいと思う。 フロイトは精神分析の祖として、非常に有名で、『精神分析入門』だとか「夢判断」だとかの著書の作者としても有名だ。 そのフロイトが一風変わった…

『日本的「自然」について』(柄谷行人著『言葉と悲劇』所収) 自然(じねん)

今回は『日本的「自然」について』という講演録を読んだ。 柄谷氏の文章をまとめようとすると、なかなか骨が折れるので、今日はつらつら読むだけ読んでみよう、そう思って読みはじめた。 いつもの習慣で赤ペンでラインを引きながら読んだわけだが、まとまら…

『ドストエフスキーの幾何学』(柄谷行人著『言葉と悲劇』所収)

今回は、「ドストエフスキーの幾何学」を始めから終わりまで読んだ。 「ドストエフスキー論」なのかと言うと、素直に「そうだ」とは言えないものがある。 なぜこの講演のタイトルに、数学用語の「幾何学」なるものが含まれているのか。 それは、もちろん全体…

『バフチンとウィトゲンシュタイン』(柄谷行人著『言葉と悲劇』所収) 100年前の大転換

1984年11月早稲田大学での講演。 免疫の問題、数学の問題、言語の問題、など興味深い。 経済学の話で岩井克人氏の「不均衡理論」についての話もおもしろい。 古典派・新古典派の経済学はどちらも、まず「均衡システム」というものを考え、その中で、なぜ均衡…

メールマガジン「偉人列伝」9月号を配信しました。

今号も小説の続きを書きました。 柄谷行人の著書を読み直してみると、やはりおもしろい。 しばらく氏の著書を読んで考えてみたいと思う。 ――メールマガジン「偉人列伝」(有料)ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html

『バフチンとウィトゲンシュタイン』(柄谷行人著『言葉と悲劇』所収)。「建築への意志」

柄谷氏の『帝国の構造』を読もうかと思ったがどうもまた『言葉と悲劇』の方に引っ張られて、パラパラとめくってみた。 一番はじめに早稲田大学での講演『バフチンとウィトゲンシュタイン』がある。 そこをパラパラと。 主観は、いくつもあるかもしれない、と…

『帝国の構造』(柄谷行人著)。旧世界帝国がはらむ可能性。

柄谷氏はあとがきで次のように書いている。 ≪近代国家は旧世界帝国の解体として生じた。(中略)そこには近代国家にはない要素がある。真に近代国家を超えるためには、それをあらためて検討しなければならない。私は旧帝国がはらむ可能性をさまざまな観点か…

『江戸の注釈学と現在』(柄谷行人著、『言葉と悲劇』所収)。小林秀雄がポスト構造主義の先駆けなのか?

日本におけるポスト・モダン(脱構築)は、実にすんなりと西洋から輸入された。 それはなぜか? それは日本に、ポスト・モダンの下地があったから、つまり西洋においては前衛的・最先端と考えられているポスト・モダン(ロゴス中心主義に対する批判)という…

『江戸の注釈学と現在』(柄谷行人著、『言葉と悲劇』所収)。ポーカー・フェイス。

昨日は、伊藤仁斎についてのところまでを読んで終わった。 「つぎは徂徠と宣長についてもふれようと思います」と書いてあったので、伊藤仁斎については、ほぼ終了したのだと早合点していたら、それからしばらくまた、伊藤仁斎の話だった。付け足しのように書…

『江戸の注釈学と現在』(柄谷行人著、『言葉と悲劇』所収)。

前回の『「理」の批判』が収録されている柄谷氏の講演録『言葉と悲劇』という本を読んでいる。 パラっと開いて惹きこまれてしまったのが、前回書いた講演録なのだが、またパラっと見てみると、その講演録の前に、『江戸の注釈学と現在』1985年があった。 (…

柄谷行人著『「理」の批判ー日本におけるモダンとポストモダン』。1986年の「空洞感」。

講演録。フランスで行われた講演録。1986年。 理(ことわり)の批判というのは、一応、理性・合理(ロゴス)の吟味、ということだが、これだけでは何が何だか分からない。 柄谷氏はこれを奇抜に、しかし分かりやすく説明している。 たとえば次のように。 ≪道…

『哲学の起源』(柄谷行人著)。イソノミア(無支配)は、実在した。

プラトンの思想が、ソクラテスの考え方と、ここまで乖離しているとは! 愕然とする。 ソクラテスは、公的なものが私的なものに優越するという考え(アテネ的な二重世界)を拒否した。 ソクラテスは、精神的なものが物質的なものに優越するという考え(ピタゴ…

『哲学の起源』(柄谷行人著)。玉木雄一郎は、スケールを小さくしたアルキビアデスになろうとしているのだろうか?

アルキビアデスとは、アテネの軍人・政治家だ。 祖国アテネを裏切った売国奴として悪名高い。 アテネはペルシャ戦争に勝利して、ギリシャをまとめる帝国主義国となった。 (「帝国」と「帝国主義国」は違う) アテネでは、奴隷制があった。 市民の役割は政治…

『哲学の起源』(柄谷行人著)。カントはパルメニデスの後継者である。

柄谷氏は、カントはパルメニデスの後継者であるという。 パルメニデスは、感覚的・空想的な仮象を斥けようとしたのではない。 ピタゴラスの言うような、感覚的なものを超えた「真の世界」というような、理性(ロゴス)にもとづく仮象を、パルメニデスは斥け…

『哲学の起源』(柄谷行人著)。アキレウスは亀に追いつけないのだろうか?そんなわけないだろ!

ゼノンの逆説なのだが、ネットで調べてみたら、ゼノンがパルメニデスの思想を受け継いでいる、と説明されている。 それはそうなのだが、じゃあそのパルメニデスの思想って何なのか、その説明には、「真実に存在するものは唯一不動である」と書いてある。 そ…

『哲学の起源』(柄谷行人著)。ゼノンは言った、「君たちの卑怯にはあきれるよ」。

ヘーゲルの虚偽、アリストテレスの虚偽が指摘されている。 ソクラテス以前の思想について、柄谷氏が、ヘーゲルやアリストテレスの誤りを指摘している。 パルメニデスは、「間接証明」によって、何を証明しようとしたのか? ー ソクラテスは言った。「もし驢…

『哲学の起源』(柄谷行人著)。プラトンは、ピタゴラスの思想を受け継いでいる!

プラトンはソクラテスの高弟であり、生涯をかけてソクラテスの思想を、その膨大な著書に記録した、というのが一般通念である。 しかしプラトンのイデア論や哲人王の考えは、ピタゴラスの思想を受け継ぐものである、という。ソクラテスの思想ではない。 ピタ…

柄谷行人の『哲学の起源』。タレスは始原物質は「水」であるとした。自ら運動する「水」である。

タレスは、質料(水)と運動は不可分である、とした。 これは近代物理学の前提を破壊するものだ。 近代物理学では、質料と運動は、明確に分離されている。 だからそれは「魔術的」と見なされてきた。 しかしここに、量子力学がある。 量子力学では、量子は、…

『哲学の起源』(柄谷行人著)。面白いです。ヒポクラテスの考え方は、「ギリシャ哲学」とは真っ向から対立する。

「医学の神様」ヒポクラテスは、「人間への愛」を「知への愛」(哲学)よりも、より価値あるものと見なしている。 デモクラシーは、アテネに始まる。 アテネのデモクラシーには、奴隷制が当然のこととして組み込まれている。 奴隷制がなければ成り立たない。…

メルマガ「偉人列伝」8月号、配信しました。五万字を超えた!

メルマガ「偉人列伝」令和二年八月号を配信しました。 八月号は、臨時増刊号を含めて五万字を超えました。 一回では字数オーバーで配信できないため、結果的に、三回に分けて配信しました。 しばらく前から、『ショック・ドクトリン 惨事便乗型資本主義』と…

メルマガ「偉人列伝」令和2年8月・臨時増刊号を配信しました。新キャラクター登場。 近未来小説?

メルマガ「偉人列伝」令和2年8月・臨時増刊号を配信しました。 しばらく前から毎日5000字を目標にして書いています。(あくまで目標…) 10万字で、文庫本一冊くらいになるようで、20日間このペースで書ければ、文庫一冊書けることになります。 時代小説で人…

本日、メルマガ「偉人列伝」令和二年七月号を配信しました。

今回も中心は、小説(続き)ですが、その小説の中で、読んだ本(『本当は恐ろしいアメリカの思想と政治』副島隆彦著、『近代欧州経済史』大塚久雄著、『ペスト』デフォー著、『リヴァイアサン』ホッブズ著、『アメリカとフランスの革命』五十嵐武士・福井憲…

近所の本屋さんに久しぶりに行ってみた。そして小説『武士の腑』(もののふのふ)佐伯泰英著を買った。

最近は欲しい本はまずネットで検索するので、本屋さんに行く機会が減った。 今日久しぶりに行ってみた。 特にほしい本があったわけではないが、図書カードもあったし、何か面白い本があればいいなあ、という期待もあった。 それで目にとまったのが、カミュの…

『アメリカとフランスの革命』という本を読みはじめた(中公文庫)。それから映画『ハドソン川の奇跡』を見た。けっこういい。

前半が「アメリカの革命」後半が「フランスの革命」という構成のようだ。 まずアメリカの方だが、「アメリカの建国」、というと独立宣言や独立戦争あたりのことを想起しがちだが、それまで実に200年におよぶ「植民地時代」があった。 その「植民地時代」、共…