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🏖新刊・話題の本『サピエンス全史』



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新刊・話題の本『サピエンス全史 -文明の構造と人類の幸福』(1)


 

ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳、河出書房新社


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ついに読み始めてしまった。話題の本だ。帯には、≪「アメトーク!」読書芸人特集でも話題!≫と書いてある。私には何のことかわからない。アメトーク?読書芸人?さらに、≪全世界500万部突破!≫とも書いてある。500万部?ってどのくらいだ?さらにまた、≪ビジネス書大賞2017大賞受賞≫とも書いてある。日本では、2017年に、ビジネス書として、この本がよく読まれた、ということだ。この本は、どう読んでもビジネス書ではないが、働き盛りの中年男女によく読まれた、という意味だろう。

 本の扉を開くと、この本がどんな本なのか、その紹介文がある。

 

≪アフリカでほそぼそと暮らしていたホモ・サピエンスが、食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いたのはなぜか。その答えを解く鍵は「虚構」にある。我々が当たり前のように信じている国家や国民、企業や法律、さらには人権や平等といった考えまでが虚構であり、虚構こそが見知らぬ人同士が協力することを可能にしたのだ。やがて人類は農耕を始めたが、農業革命は狩猟採集社会よりも過酷な生活を人類に強いた、史上最大の詐欺だった。そして歴史は統一へと向かう。その原動力の一つが、究極の虚構であり最も効率的な相互信頼の制度である貨幣だった。なぜ我々はこのような世界に生きているのかを読み解く、記念碑的名著!≫

 

 ちょっと大げさすぎる紹介文だと思う。しかしこの手の本にしては読みやすい。たとえば「農業革命」が人類にとって、とても重要である、どちらかといえば、人類にとって、不幸をもたらす革命であった、という指摘は、もう何十年も前からなされている。しかしそれを「詐欺」と呼んだのは、この本の著者が初めてだろう。

 この本は日本での初版は、2016年だが、英語の初版は、2011年のことらしい。2010年に発見されたホモ・サピエンスの「親戚」の化石のことも書いてある。これはまだ日本の中学生や高校生の教科書には載っていないはずだ。最新の知見は、このような本が書かれ、読まれることによって、徐々に、広まっていくのだろう。

 たとえば、「農業革命」の意義については、日本でも柄谷行人氏が紹介する以前にも書かれている。私は柄谷氏の本を読んでそのことを知った。この本の著者ハラリ氏は、また別の書き方をしているのだろう。まだ読んでいない。紹介文には、「史上最大の詐欺」とあるが、では、本文にはなんと書いてあるか。

 この本の読みやすさは、英語からの翻訳という点にある。英語の短い文で、簡潔に書かれてる。それがそのまま短い日本文で翻訳されている、たぶん。短い文は、読みやすいのだ。それが、この本がよく売れている秘訣だ。だれも好んで難しい文を読みたいとは思わない。恐るべし、英語。(続く)

 


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