ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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動画『「認知症」おやじが行方不明になりました』という平塚正幸氏のユーチューブを見ました。平塚正幸は、平家物語を語ったという琵琶法師の再来か?

ユーチューブを見ようと思い、最近、あの平塚正幸はどうなのかなと。 お、 『「認知症」おやじが行方不明になりました』というタイトルの動画がある。1月20日くらいにアップされた。 一時間以上ある長い動画だが、見始めてしまった。一時間以上、彼のお父さ…

守谷健二氏の「日本古代史」を久々に読んだ。やはりおもしろい。

「副島隆彦の学問道場」というホームページの中に、「重たい掲示板」というページがある。それはネット上の「掲示板」であり、誰でも閲覧できる。(投稿できるのは会員のみ)。 その掲示板に、守谷健二氏が何年も前から、「日本古代史」を書き続けておられる…

「小林秀雄の『本居宣長』を読む」(2)。しずかさや 岩にしみいる せみのこえ(芭蕉)

「大和魂」とは、日本人に特有の、雄々しい精神を表す言葉として、現在使われている。しかし、「源氏物語」=西暦1000年頃成立、「今昔物語」=西暦1100年頃成立、の頃には、「机上の学問と比較した、生活の知恵、死んだ理屈に対する、生きた常識」というよ…

「こころなき 身にもあわれは しられけり しぎたつ沢の秋のゆうぐれ」(西行)

以下、拙作。「われはまた ひげをそりそり じゃりじゃりと ひげをそりそり われひげをそる」「義仲は みたまえしかや 義兄弟を」「義仲は みたまえしかや 流るる髪を」「義仲は みたまへしかや 実朝殿を」 ――メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから…

「小林秀雄の『本居宣長』を読む」(1)ひんがしの のにかぎろいの たつみえて かえりみすれば つきかたぶきぬ

柿本人麻呂という人の有名な歌です。 小林秀雄氏の『本居宣長』という古い本を読んでいたら、ふと、ひょっとしたら、私の祖父もこの本を読んでいたかもしれない、という気がしてきました。 それで小林秀雄の生年を調べてみたら、1902年、明治。祖父の生没年…

謹賀新年。あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。 昨年中はいろいろとお世話になりました。 本年もよろしくお願いいたします。 小林秀雄氏の『本居宣長』を読みながら、「もののあわれを知る」とは何なのか、考えつつ。 ――メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから…

やはり、小林秀雄の『本居宣長』はいい、とてもいい。実に泰然としている。

なんだろうなあ、この感じは。 実におもしろい。 江藤淳氏は、十数年を費やして『本居宣長』を書き上げたばかりの小林秀雄氏を≪老いの叡智と自足を体現している≫と書いておられたが、実に的確な評だと思う。 「叡智」だけではない、そこに「自足」がある。 …

「小林さん、本居さんはね、やはり源氏ですよ、では、さよなら」

今日も文庫本「小林秀雄 江藤淳 全対話」を開きました。その中に「『本居宣長』について」という対談があって、これについては前にも少し書きましたが、とても面白いので、またパラパラと読んだわけです。 本居宣長とは誰かというと、江戸時代の「国学者」と…

NHKでの「政見放送」。「NHKから国民を守る党」の党首・立花孝志の「不倫・路上・カーセックスですよ!」で有名になった、立候補者が話したあれです。

「NHKから国民を守る党」の党首・立花孝志氏の政見放送、どういう経緯で彼の政見放送を見たのか忘れましたが、ユーチューブで見ました。 長いものではないので、「立花孝志っていう人はおもしろいなあ、どんな人なんだ?」というわけで、立花氏の動画を、け…

メルマガ「偉人列伝」12月号「ポスト・モダニズムとは何だったのか」、本日配信しました。

本日配信しました。 ――メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html

柄谷行人著『探究1』を読む(3)。ドストエフスキーの「独白」。および柄谷氏のいう「力」について。

ドストエフスキの「独白」が「対話的である」という考え方が興味深い。ドストエフスキーの小説の魅力のひとつは、その、長い長いセリフにある。いつまでもいつまでも、延々と続いたりするのだが、それが飽きさせるどころか、実におもしろいのだ。(夏目漱石…

「自分の実感を中心にものを考えるものでしょうが、それが実はたくみに外側から作り上げられた実感である場合もありますからね。」(江藤淳)

江藤淳氏と吉本隆明氏は、1982年にも対談しておられる。 「現代文学の倫理」というタイトルの対談です。 江藤氏はこうも言っておられる。 ≪ある政策的意図から作られた受身の実感というものもあるわけですからね。先程の”無条件降伏”説が、実は宮沢さんの「…

浅田彰とポスト・モダン。江藤淳、吉本隆明。1988年、江藤淳と吉本隆明の両氏が対談をした。

浅田彰とポスト・モダン。江藤淳、吉本隆明。1988年、江藤淳と吉本隆明の両氏が対談をした。この対談は、現在の私たち、中高年の物の見方・考え方を省みるための、優れた対談だと思う。1988年当時、それはどんな感じの時代だったのか。両氏はそれぞれの仕方…

愛知トリエンナーレ事件について、山崎行太郎先生のユーチューブを見て、浅田彰が関与していることを知った。

愛知トリエンナーレ事件について、山崎行太郎先生のユーチューブを見て、浅田彰が関与していることを知った。浅田彰といえばかつて、『構造と力』という「難解な」本をひっさげて、日本の思想界に彗星の如く現れた天才、という感じで、当時、大ブレイクした…

≪「教える―学ぶ」という非対称的な関係が、コミュニケーションの基礎的事態である。≫(柄谷行人)

柄谷行人氏の『探究1』(講談社学術文庫)を今日も少し読んだ。 ≪「教える―学ぶ」という非対称的な関係が、コミュニケーションの基礎的事態である。≫ と書いてある。 非対称的な関係の典型として、外国人、子どもなどが示されている。上の引用文だけを眺め…

柄谷行人著『探究1」(講談社学術文庫):「語る―聞く」という関係ではなく、「教える―学ぶ」という関係。「他者とはなにか」

■『探究Ⅰ』1-1第一章は、「他者とはなにか」である。「語る―聞く」という関係ではなく、「教える―学ぶ」という関係において、「他者」が現れる。「他者」とは、私自身の確実性をうしなわせる者である。「他者」がいない世界とは、モノローグ、ひとり言の世…

メモ:「対称的であり且つ合理的な根拠をもつ」ということ。

山崎行太郎先生がツイッターで、柄谷行人のbotをリツイートしておられた。 ≪マルクスが、社会的関係が貨幣形態によって隠蔽されているというのは、社会的な、すなわち無根拠であり非対称的な交換関係が、対称的であり且つ合理的な根拠をもつかのようにみなさ…

「人間の進歩について」など、小林秀雄を読んでいます。

新潮社の「小林秀雄全作品16」を読んでいます。 昭和23年(1948年)に発表された作品が収録されています。 「反省なんかしない」という小林秀雄の言葉は有名ですが、この「16」巻にも、似たようなニュアンスの言葉があって驚きました。 何を、どのように「反…

メールマガジン「偉人列伝」10月号、配信しました。

メールマガジン「偉人列伝」10月号を配信しました。『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』(カール・マルクス著)を読んでいます。 ――メールマガジン「偉人列伝」(月刊)ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html

メルマガ「偉人列伝」9月号を本日配信しました。

本日、メルマガ「偉人列伝」9月号を配信しました。 今号は、シェイクスピアの傑作『マクベス』『オセロー』について書きました。____メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html____

メルマガ「偉人列伝」8月号、配信しました。

今号は、夏目漱石の傑作小説『虞美人草』(ぐびじんそう)の後半です。____メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html____

次は『三四郎』です。大学生になりたてほやほやの「三四郎」が主人公。

夏目漱石の『三四郎』を読みはじめた。 新潮文庫の裏表紙の作品紹介には次のように書いてある。 《熊本の高等学校を卒業して、東京の大学に入学した小川三四郎は、見る物聞く物の総てが目新しい世界の中で、自由気儘な都会の女性里見美禰子(みねこ)に出会…

漱石の『虞美人草』。つづきは、メルマガ「偉人列伝」八月号で配信します。ちなみに、『虞美人草』の圧倒的な結末ののち、「甲野さん」の親友「宗近君」は、仕事でロンドンへ行ってしまいます。当面の間、帰ってきそうにない。そして漱石の作品では、以後、「宗近君」のような人物は二度と登場しない。

東京で博覧会が開催されていた。京都から、小野さんを頼って引っ越してきた孤堂先生とその娘小夜子は、小野さんに、博覧会を案内してもらった。凄い雑踏である。足の踏み場もない。ただ押されるばかりである。孤堂先生は危うく転倒しそうになりながらも何と…

漱石の傑作『虞美人草』から。「博覧会」です。

夏目漱石の『虞美人草』です。「博覧会」で「事件」が起こります。誰かと誰かが一緒にいた、ということを誰かが目撃します。 ところで、この博覧会というものを漱石は、長々と書いています。これはこの物語の「甲野さん」の考え方に近いのだろうと思います。…

引き続き、夏目漱石の傑作、『虞美人草』(ぐびじんそう)です。

「小野さん」という人。小野さんは、これから嵐に巻き込まれる。あくまで、巻き込まれる、という体裁だが、小野さん自身の「台風の目」のような存在そのものが、嵐を発生させているようにも思われる。 ≪過去の節穴を塞ぎかけたものは現在に満足する。現在が…

「メルマガ「偉人列伝」七月号を配信しました。

メルマガ「偉人列伝」令和元年7月号を配信しました。 今号の主役は『虞美人草』(夏目漱石著)、『うるわしき日々』(小島信夫著)です。____メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html____

読書の楽しみ。ブック・ガイドにもいろいろあるが、私が昔はじめて手にしたブックガイドがたまたま目にとまったので、それを灰皿の脇に置いておいた。

灰皿の脇に置いて、タバコをすいながら、パラパラと眺めています。 『作家の値うち』という本で、書いたのは、批評家の福田和也氏。 この本は厳密には、ブックガイドというジャンルからはややずれている。 タイトルにある通り、「作家の値うち」を100点満点…

漱石の小説『虞美人草』。

甲野さんと宗近君たちは京都の宿にたどり着いていた。雨が降っている。掛け軸には、三本の筍(たけのこ)が描かれている。宗近君は何かと甲野さんに話しかけている。 ≪「まあ立ん坊だね」と甲野さんは淋しげに笑った。勢い込んで喋ってきた宗近君は急に真面…

夏目漱石の『虞美人草』。

漱石の『虞美人草』です。この小説は、二人の青年の山登りのシーンから始まります。暗い感じの「甲野さん」と明るい感じの「宗近君」です。 ≪(前略)「あのけぶる様な島は何だろう」「あの島か、いやに縹渺(ひょうびょう)としているね。おおかた竹生島だ…

夏目漱石の作品に『虞美人草』というのがある。『坊ちゃん』や『吾輩は猫である』『こころ』にくらべてマイナーではあるが、大変に良い作品です。

新潮文庫の作品紹介(裏表紙)には、こんな風に書かれている。 ≪豊かな詩才にめぐまれ、傲慢で虚栄心の強い美しい女性藤尾は、その濃艶な魅力で温厚な秀才小野の心を惹きつける。小野はやがて藤尾の遊戯的な愛に気付き、古風でもの哀れな恩師の娘小夜子と結…