ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

いろいろ書きます。 メルマガ「偉人列伝」もどうぞ。 ご登録はこちらから。 → http://www.mag2.com/m/0001682071.html

「人間の進歩について」など、小林秀雄を読んでいます。

新潮社の「小林秀雄全作品16」を読んでいます。 昭和23年(1948年)に発表された作品が収録されています。 「反省なんかしない」という小林秀雄の言葉は有名ですが、この「16」巻にも、似たようなニュアンスの言葉があって驚きました。 何を、どのように「反…

メールマガジン「偉人列伝」10月号、配信しました。

メールマガジン「偉人列伝」10月号を配信しました。『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』(カール・マルクス著)を読んでいます。 ――メールマガジン「偉人列伝」(月刊)ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html

メルマガ「偉人列伝」9月号を本日配信しました。

本日、メルマガ「偉人列伝」9月号を配信しました。 今号は、シェイクスピアの傑作『マクベス』『オセロー』について書きました。____メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html____

メルマガ「偉人列伝」8月号、配信しました。

今号は、夏目漱石の傑作小説『虞美人草』(ぐびじんそう)の後半です。____メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html____

次は『三四郎』です。大学生になりたてほやほやの「三四郎」が主人公。

夏目漱石の『三四郎』を読みはじめた。 新潮文庫の裏表紙の作品紹介には次のように書いてある。 《熊本の高等学校を卒業して、東京の大学に入学した小川三四郎は、見る物聞く物の総てが目新しい世界の中で、自由気儘な都会の女性里見美禰子(みねこ)に出会…

漱石の『虞美人草』。つづきは、メルマガ「偉人列伝」八月号で配信します。ちなみに、『虞美人草』の圧倒的な結末ののち、「甲野さん」の親友「宗近君」は、仕事でロンドンへ行ってしまいます。当面の間、帰ってきそうにない。そして漱石の作品では、以後、「宗近君」のような人物は二度と登場しない。

東京で博覧会が開催されていた。京都から、小野さんを頼って引っ越してきた孤堂先生とその娘小夜子は、小野さんに、博覧会を案内してもらった。凄い雑踏である。足の踏み場もない。ただ押されるばかりである。孤堂先生は危うく転倒しそうになりながらも何と…

漱石の傑作『虞美人草』から。「博覧会」です。

夏目漱石の『虞美人草』です。「博覧会」で「事件」が起こります。誰かと誰かが一緒にいた、ということを誰かが目撃します。 ところで、この博覧会というものを漱石は、長々と書いています。これはこの物語の「甲野さん」の考え方に近いのだろうと思います。…

引き続き、夏目漱石の傑作、『虞美人草』(ぐびじんそう)です。

「小野さん」という人。小野さんは、これから嵐に巻き込まれる。あくまで、巻き込まれる、という体裁だが、小野さん自身の「台風の目」のような存在そのものが、嵐を発生させているようにも思われる。 ≪過去の節穴を塞ぎかけたものは現在に満足する。現在が…

「メルマガ「偉人列伝」七月号を配信しました。

メルマガ「偉人列伝」令和元年7月号を配信しました。 今号の主役は『虞美人草』(夏目漱石著)、『うるわしき日々』(小島信夫著)です。____メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html____

読書の楽しみ。ブック・ガイドにもいろいろあるが、私が昔はじめて手にしたブックガイドがたまたま目にとまったので、それを灰皿の脇に置いておいた。

灰皿の脇に置いて、タバコをすいながら、パラパラと眺めています。 『作家の値うち』という本で、書いたのは、批評家の福田和也氏。 この本は厳密には、ブックガイドというジャンルからはややずれている。 タイトルにある通り、「作家の値うち」を100点満点…

漱石の小説『虞美人草』。

甲野さんと宗近君たちは京都の宿にたどり着いていた。雨が降っている。掛け軸には、三本の筍(たけのこ)が描かれている。宗近君は何かと甲野さんに話しかけている。 ≪「まあ立ん坊だね」と甲野さんは淋しげに笑った。勢い込んで喋ってきた宗近君は急に真面…

夏目漱石の『虞美人草』。

漱石の『虞美人草』です。この小説は、二人の青年の山登りのシーンから始まります。暗い感じの「甲野さん」と明るい感じの「宗近君」です。 ≪(前略)「あのけぶる様な島は何だろう」「あの島か、いやに縹渺(ひょうびょう)としているね。おおかた竹生島だ…

夏目漱石の作品に『虞美人草』というのがある。『坊ちゃん』や『吾輩は猫である』『こころ』にくらべてマイナーではあるが、大変に良い作品です。

新潮文庫の作品紹介(裏表紙)には、こんな風に書かれている。 ≪豊かな詩才にめぐまれ、傲慢で虚栄心の強い美しい女性藤尾は、その濃艶な魅力で温厚な秀才小野の心を惹きつける。小野はやがて藤尾の遊戯的な愛に気付き、古風でもの哀れな恩師の娘小夜子と結…

新刊・話題の本『「中国製造2025」の衝撃』遠藤誉著。「中国の半導体と宇宙開発が世界を制する!」という言葉の意味が分かります。

遠藤誉氏の新刊本・『「中国製造2025」の衝撃』(PHP)を読みました。副題は「習近平はいま何を目論んでいるのか」。中国の現状については、最近あまりチェックしてなかったので、この本は実に衝撃的でした。帯には「中国の半導体と宇宙開発が世界を制する!」…

本日、メールマガジン「偉人列伝」5月号を送信しました。

本日、メルマガ「偉人列伝」2019年5月号、送信しました。江藤淳氏の名エッセイ集『文学と私・戦後と私』(新潮文庫)を読んでいました。表題作の「文学と私」「戦後と私」はもちろんだが、「一つの感想」というエッセイもとても良かった。わずか数ページづつの…

メルマガ「偉人列伝」4月号追加版を配信しました。今号から「江藤淳と私」と題してエッセイを連載します。

― 先日、江藤淳氏の名著『荷風散策―紅茶のあとさき』を読み終えました。足掛け10年にもわたって、母校・慶應義塾大学の季刊誌に連載されたエッセイをまとめた本のようです。 はじめの方はそうでもありませんでしたが、中盤くらいからでしょうか、「荷風とそ…

メルマガ「偉人列伝」4月号、昨日送信しました。

メルマガ「偉人列伝」4月号、配信しました。江藤淳氏の『荷風散策ー紅茶のあとさき』を読んでいます。時は、満州事変を経て、日中戦争、そして日米戦争へ。____メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html…

「否応もなく『人生経験』が反映するのだ」。山崎行太郎先生のブログ「毒蛇山荘日記」を読んでいて思ったこと。

私は山崎行太郎先生のブログや著書を熱心に読んでいる。山崎先生のブログ「毒蛇山荘日記」は、10年近く、欠かさず読んでいる。山崎先生は書いておられる。《史料や文献の解読に、「人生経験」が必要か不要かではなく、否応もなく「人生経験」が反映するのだ…

メルマガ「偉人列伝」三月下旬号(号外)、本日配信しました。

メルマガ「偉人列伝」3月下旬号(20190330号)配信しました。ー江藤淳氏の名著『荷風散策ー紅茶のあとさき』を読んでいます。実にゆっくりと。面白い本を、これほどのんびりゆっくり読んでいるのは、初めてのことです。第2章にあたる「『つゆのあとさき』の驟…

江藤淳著『荷風散策ー紅茶のあとさき』新潮文庫

江藤淳氏のこの本を読み始めようと思う。「荷風」というのは、作家・永井荷風のこと。解説によると永井荷風は、1959年に満八十才で亡くなった。ということは、1879年生まれということかな。夏目漱石が生まれたのが1867年だから、12才しか違わない。永井荷風…

メールマガジン「偉人列伝」3月号、配信しました。

メルマガ「偉人列伝」3月号(20190317号)配信しました。引き続き、江藤淳氏の名著『一族再会』です。____メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html____ブログ「偉人列伝」→ http://akisaburo.hatenad…

メルマガ「偉人列伝」本日、配信しました。

メルマガ「偉人列伝」(20190304号)、本日配信しました。江藤淳氏の名著『一族再会』を頼りに、幕末、明治維新、文明開化について考えています。遠い昔の話ではなく、今に通じる話です。『一族再会』、とてもいい本です。江藤氏は、『一族再会』の続編(第二部…

本日、「メルマガ「偉人列伝」2月号、配信しました。江藤淳氏の本は、とてもいいです。

「偉人列伝」2月号、本日配信しました。今号は、江藤淳氏の『妻と私』『昭和の文人』を中心に書きました。わずかな時間の読書ですが、江藤氏の本で、とても贅沢な、幸福な時間を過ごしています。____メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→h…

故・江藤淳氏の『昭和の文人』という本を読んでいる。「むかし豪傑というものがいた」。

私が「詩や短歌、俳句も面白いなあ」と思うようになったは、小林秀雄や江藤淳、吉本隆明、山崎行太郎先生といった、文藝評論家の諸先生方の作品に接するようになってからだ。 詩や短歌、俳句も日本の伝統的な文藝である。 現在までに膨大な数の作品が生まれ…

故・江藤淳氏の本を開いた。『昭和の文人』新潮文庫。「一身にして二世を経るが如く一人(いちにん)にして両身あるが如し」

故・江藤淳氏の『昭和の文人』という本を久々に開いた。平成元年に、この本が世に出た。(文庫は平成12年だった。)平成の終わりに読んでも、福沢諭吉の言葉と江藤淳氏の言葉が、心に響く。_江藤淳氏は、敗戦後の、米占領軍による「検閲研究」の大家である。こ…

故・江藤淳氏の名作『妻と私』を読んだ。『アメリカと私』という「留学ドキュメンタリー」的な作品にも、江藤氏の奥様が少し登場していた。

江藤淳氏の『妻と私』を読んだ。江藤氏の奥様が末期の癌に。江藤氏は、告知しないことに決めた。江藤淳氏の「看護日記」風のエッセイ。あるいは私小説とも言えると思う。奥様の最期を看取り、通夜や葬儀、告別式など、江藤氏は喪主としての勤めを果たす。果…

(6月の記事を再掲。若干の追記あり)。佐藤優著『高畠素之の亡霊ーある国家社会主義者の危険な思想』

佐藤優著『高畠素之の亡霊』(新潮選書)を一通り読み終えた。おもしろい。高畠の徹底した「性悪説」は、衝撃的だ。「性善説」にしろ「性悪説」にしろ、どちらもなんとなく知っているような気になっていたが、高畠の(佐藤氏の)「性悪説」は徹底している。…

メルマガ「偉人列伝」、1月号、本日配信しました。

本日、メルマガ「偉人列伝」1月号、配信しました。____メールマガジン「偉人列伝」、ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html____ブログ「偉人列伝」→ http://akisaburo.hatenadiary.jp

新刊・話題の本。佐藤優著『高畠素之の亡霊―ある国家社会主義者の危険な思想』(新潮選書)。 ≪「悪によって悪を克服する」という思想の間違いに、われわれは気づかなくてはならない。≫(まえがきより)。写真は、「今、大学を目指している君へ」という題の、 馬渕清資氏からの「手紙」。(中日新聞2019年1月18日に掲載。)

この本は、戦前の日本で多大な影響力のあった高畠素之(1886年~1928年)という思想家を検討、吟味し、批判する書物です。 私はこの本を、佐藤氏の著書『悪の正体』『官僚階級論』に続く、「第三部」の書物として読みました。 昨年初夏に通読しましたが、今…

🌅贈る言葉。「矛盾にぶつからない思考が合理的なのではない。矛盾にぶつかることを恐れない思考が合理的なのである。つまり矛盾に直面しない思考とは、中途半端な思考であり、いわば矛盾することを恐れて、問題を回避した思考なのだ。しかし人は…」

山崎行太郎先生の著書『小林秀雄とベルクソン』(彩光社)の冒頭です。 フランスの哲学者・アンリ・ベルクソンには、『創造的進化』という著書があります。(ベルクソンは、1927年に「ノーベル文学賞」を受賞した人で、その著書『創造的進化』は、世界中で…