ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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『ピンチランナー調書』大江健三郎著を今読んでいる。これも凄い小説だ。講談社の「大江健三郎全小説5」の帯には、次のように書いてある。≪頭部に障害をもって生まれた子供との生の選択≫また、次のようにも書いてある。≪大江作品中、もっとも人気者の系譜≫。私は『洪水はわが魂に及び』を読んだが、そこに登場した障害のある少年とその父は、とても魅力的だった。読者に好かれて当然の少年だった。彼についてのエピソード1、あるいはエピソード2、とエピソードを延々と読みたくなる魅力があった。

『ピンチランナー調書』大江健三郎著 「ピンチランナー」ってなんだ? ピンチランナーとは、野球でヒットを打った人が走者(ランナー)になるわけだが、そのランナーが足が遅いと走者としては不適任なので、その人に代わってランナーをつとめる人だ。足が速…

阿部夏丸さんの短編小説『たにし』と『鬼やんま』を読んだ。小説集『オグリの子』に収録されている。

_ 吾妻鑑はたぶんここにあるだろう、そう思って私は本棚と物置になっている小屋に入った。 古典文学大系という古くて分厚い本だけでなく、マンガやら図鑑、絵画集のようなものまで、雑然と本棚にある。 カラーボックスにもいろいろと積まれていたりするのだ…

小林秀雄著『西行』を読んだ。「いかにかすべき我が心」

心なき 身にもあわれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ こころなき みにもあわれは しられけり しぎたつさわの あきのゆうぐれ 小林秀雄は、評伝(伝記)も多く書いた。 最も長いものはおそらく「本居宣長」だろう。 短いものはとても短いのだが、私はそ…

「小林秀雄と平家物語3」。「無常な人間と常住の自然との出会い」そして「文化」。

前回の続きです。 ― 「小林秀雄と平家物語3」 小林秀雄は、「自然」についてよく語っています。先に引用した「小宰相」のところでも、次のように書かれていました。 《とともに突然自然が目の前に現れる、常に在り、しかも彼女の一度も見た事もない様な自然…

「小林秀雄と平家物語2」

数年前に書いた原稿に若干追記しました。 ― 「小林秀雄と平家物語2」 小林秀雄は、戦後昭和二十五年に、「きけわだつみのこえ」という短いエッセイを書きました。ここで、かつての「合戦」と現代の「戦争」との、決定的な違いについて述べています。 《人間…

メールマガジン「偉人列伝」(10月特別号)を配信しました。テーマは、「小林秀雄と平家物語」です。

本日、メールマガジン「偉人列伝」10月特別号を配信しました。テーマは、「小林秀雄と平家物語」です。800年の時空を語り継がれてきた「平家物語」。小林秀雄は、大東亜戦争のさなか、「平家物語」というエッセイを書いた。___「偉大な思想」 《従って次…

「大江健三郎全小説1」を読んだ。戦争に負けるというのは、どういうことなのか、大江健三郎は、執拗に、敗戦後の日本の青年を描いた。

「大江健三郎全小説」の第1巻には、大江健三郎が22才から24才の時に書いた小説が収録されている。主人公の多くは、大江健三郎を思わせる若い学生だったり、青年だったりする。大江健三郎は、10才で敗戦を迎えた。戦争で負ける、ということは、どういうことな…

🏀小林秀雄と平家物語1「無常という事」

ふと思い立って、平家物語関連のものをアップします。 何年か前に書いたものに少し手を加えました。 ■■■「小林秀雄と平家物語1」 小林秀雄は「平家物語」と題した短いエッセイ風の小品を二つ書いています。一つは、戦中(大東亜戦争)に書かれた一連の「無…

🌈メールマガジン「偉人列伝」9月号及び9月号番外編を配信しました。

メールマガジン「偉人列伝」9月号、及び9月号番外編(号外)を配信しました。9月号は、小説「暗殺者・源頼朝を恐怖させた男-悪七兵衛景清」を配信しました。読み切りの短編小説です。原作は、近松門左衛門の「出世景清」です。去る9月16日に配信しました。_9…

👍『安倍晋三氏・内乱予備罪・告発記者説明会』という動画をユーチューブでみた。

安倍晋三総理が、内乱を? 内乱予備罪で、告発? この動画、見ました。 力のこもった良い説明会だった。 元参議院議員の平野氏の説明が、分かりやすいだけでなく、力がこもっていて、説得力がある。 クーデターとは何か? 安倍晋三氏が、内乱の、クーデター…

🐳大江健三郎の長編小説『洪水はわが魂に及び』を読んだ。ワンピースというマンガがあるが、ワンピースは、大江健三郎の長編小説の続編だという気がしないでもない。ワンピースのファンは、大江健三郎のこの長編小説を読むべきだ。

大江健三郎著の長編小説『洪水はわが魂に及び』を読んだ。今もまだ根強い人気を誇るマンガ「ワンピース』を思い出した。というほどワンピースのことは知らないが、テレビアニメにもなっているし、映画にもなっているので、そちらをみたことはある。見れば、…

🌈大江健三郎の小説「万延元年のフットボール」を読んだ早とちりかもしれない感想。

大江健三郎著「万延元年のフットボール」を読んだ。 とても面白かった。年を取るにしたがい、長編小説を読破しようという気力も衰えてくるが、この小説は、最後まで読ませる忍耐力がある。どんな小説なのか。テーマ、主題はいろいろある。読み手によってさま…

🏖大江健三郎の小説『万延元年のフットボール』を読み始めた。ノーベル賞受賞に深く関わる作品らしい。1967年に書かれた。

主人公は、27才。冒頭から、疾走している。100メートルを走るような勢いで、マラソンを走るようなものだ。恐ろしい持久力を感じさせる。全くすごい小説だ。____メルマガ「偉人列伝」。ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html __…

🎬映画『ザ・シューター 極大射程』2007・米国。この映画は、反政府的な映画だ。

普通の娯楽映画だが、ジャンルとしては、戦闘アクション映画とでもいえばいいと思う。娯楽映画ではあるが、私には、この映画が全身で訴えている「政府への不信感」がとても印象的だった。もう一点、やはり、映画の中で使用されている武器や器具が興味深かっ…

ノーベル賞作家・大江健三郎の小説『叫び声』を読んだ。こんな凄い小説があったなんて知らなかった。ドストエフスキーもいいが、大江健三郎もいい。日本の小説は面白くない、外国の翻訳物の方がいい、という読書家も多いが、大江健三郎の小説は、まるで翻訳物のような錯覚を起こさせる。日本語でサラッと読める小説ではない。ゴツゴツしている。それが外国の翻訳文学のような錯覚を起こさせる理由だろう。驚きのない小説なんてのは、気の抜けたコーラみたいなものだ。甘いだけだ。

大江健三郎を発見した。大して読んだわけではない。わずかばかりの作品を読んだだけで、身を入れて読み始めたのは、最近の事だ。「全小説」というのを手に入れて、全小説を読む気になっている。十代の終わり、読書にのめり込み始めたのだが、よく考えてみれ…

🎬戦争映画を見るべし。アメリカは、1945年以降も、ずっと戦争をしてきた。韓国・北朝鮮も停戦状態ではあったが、ずっと、戦争を継続している、それは現在もまだそうなのだ。(追記。たぶん初めてのブラジル映画をみた。いい映画だ。)

戦争映画を何本か立て続けに見ている。2010年以降のものを特に選んでみている。アメリカは、第二次世界大戦のあとも、ずっと戦争を続けているのだ、ということを、改めて考えた。日本では、戦争と言えば、73年前に終わった大東亜戦争(太平洋戦争・第二次世…

⚡️スマホ不調だ。買い換えたばかりなんだが…。

_ふと気づくと、圏外、になっている。飛行機の、機内モード、にしてまた戻すと、電波受信の棒が立つ。すぐに電話できる状態に戻るのだが、知らぬ間に圏外になっているので、困る。いろいろ機能がついて便利になったはいいが、電話できなきゃ意味ないよな。…

🌈メルマガ「偉人列伝」8月号、本日配信しました。

メルマガ「偉人列伝」8月号目次 ■映画評『ブロークン・シティ』■エッセイ『キャタピラ・バスター』■エッセイ『晩酌』■雑記「映画『万引き家族』について」■エッセイ「今日、ある作家の全集を注文した」■雑記「某月某日」■書評「大江健三郎著『セヴン・ティ―…

天皇陛下のおことば全文

天皇陛下のおことば全文 本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。 終戦以来既に73年、国民のたゆみない努…

🎬映画『沖縄スパイ戦史』名古屋でもロードショー。ぜひ観たいが未定。

観たい。名古屋・シネマテークで観れるようだ。歩けば、8時間で行ける!チャリなら4時間くらい?11時上映。18時10分上映。歩くべきか、ケッタで行くか?たどり着けるのか?

🌈新刊・話題の本『エセ保守が日本を滅ぼす』。対談本です。対談本を読んだ事がない人にもオススメ。保守の源流がどこから来たのか、その起源を知りたい人にもオススメ。公文書偽造を許せない人にもオススメ。が

_適菜収氏と山崎行太郎先生との対談本。対談本を読んだ事がない若い人にも、おススメです。この本くらい安倍政権を痛烈に批判した本は稀です。痛烈だから、面白い。お茶を濁していない。澄んでいる。適菜氏は、作家であるとともに、作詞家でもあるとのこと…

備忘録8月前半

備忘録8月6日(月)本日の中日新聞・国際面の見出し。●『米、イラン制裁7日再開 第一弾 車や希少金属対象』●『米なぜ敵視? 核開発の道を批判 「外貨で核」資金源絶つ狙い』●『ベネズエラ 大統領暗殺未遂か 演説中、ドローン爆発』●『遊覧飛行墜落20人死亡 …

⚡️晩酌しながら、いろいろ考えた。やっぱりそうだと考えた。

_いつものように、遅い時間に晩酌をした。夜中の晩酌だ。飲めば酔っ払う。酔っ払うといろいろなことを考える。というよりも、言葉や人が浮かんでくる。漱石の言葉だったり、小林秀雄の言葉だったり、山崎先生の言葉だったり。江藤淳の言葉だったり、友人の…

映画『グレート・ウォール』マットデイモン主演。直球勝負のいい映画だ。中国の国力が増している。そろそろハリウッドと勝負できるようになったのかも。ちょっとほめすぎだな。

映画『グレート・ウォール』監督:チャン・イーモウ2017年主演:マット・デイモン、ジン・ティエン、ルー・ペドロ・パスカル 万里の長城にまつわる話。テーマは、信頼、trustだ。友情の物語、と言ってもいい。こういう直球勝負の映画は、清々しい。 マット・…

🌈メルマガ「偉人列伝」7月号、本日配信。

_メルマガ「偉人列伝」7月号、本日配信しました。 7月号目次は以下の通りです。 映画評 ●映画「ゴッド・ファーザー」1973、米●映画「ゴッド・ファーザー2」1974、米●映画「カウボーイ&エイリアン」2011、米●映画「スペース・カウボーイ」米 書評●梅崎春生…

備忘録7月後半

備忘録7月27日(金)本日の中日新聞・国際面の見出し。●『米ロ首脳会談 来年以降に延期 米「融和」批判で軌道修正』●『CNN記者の会見参加禁止 米政権「質問が不適切」』●『国連難民機関267人解雇 米のパレスチナ支援減額響き』●『シリアテロ 死者246人に IS…

🌈小林秀雄のエッセイ『匹夫不可奪志』を読んだ。

小林秀雄のエッセイ『匹夫不可奪志』を読んだ。1941年(昭和16年)4月に書かれた。その心は?____メルマガ「偉人列伝」。ご登録はこちらから。→http://www.mag2.com/m/0001682071.html ____

🌈新刊・話題の本『エセ保守が日本を滅ぼす』適菜収・山崎行太郎著、K &Kプレス

ついに発売。じっくり読みたいと思う。

備忘録7月前半

備忘録7月14日(土)本日の中日新聞・国際面の見出し。●『米英首脳会談 貿易協定推進で一致 EU離脱見据え 関係強化確認』●『ロンドンで反トランプ大規模デモ 「差別の姿勢 心から軽蔑」 英国内40カ所で展開』●『自己流を封印?英女王と面会へ 米大統領』●『…

💫『高畠素之の亡霊』佐藤優著。副題は、「ある国家社会主義者の危険な思想」だ。先日やっと一通り読み終えた。

佐藤優著『高畠素之の亡霊』(新潮選書)を一通り読み終えた。おもしろい。高畠の徹底した「性悪説」は、衝撃的だ。「性善説」にしろ「性悪説」にしろ、どちらもなんとなく知っているような気になっていたが、高畠の(佐藤氏の)「性悪説」は徹底している。…