ブログ「偉人列伝」(小説・批評・文芸・映画・政治・

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🌈八切止夫という作家は、唯一無二の作家だ。癖になる。八切節、炸裂!

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八切止夫という作家は、『信長殺し、光秀ではない』だけでなく、実に多くの本を残した人のようだ。

 

『信長殺し、光秀ではない』の中でも、話題は「歴史」だけではない。

昔の回想がいたるところにある。

破れた恋、何回となく繰り返した自殺未遂、ポルトガル語の文献(証拠)を探しにマカオ

そこで出会ったポルトガルの女性との、一方的な求愛(これは、そのポルトガルの女性が、八切氏に「求愛」したのだ)。

などなど。

 

実に面白い。

たぶん八切氏の本を一冊でも気に入ったら、ついついまた一冊、読んでしまうと思う。

八切節、という強烈な言い回しが、癖になる。

 

こんなことを書いておられる。

 

《そして、これは「信長殺しは誰なのか」という究明のレポートではなく、

「信長殺しは光秀ではない…という想念に憑かれてしまって、世俗的には一生を台なしにしてしまった愚直な男の物語」として読んで下さることを初めに約束していただく。つまり、ノンフィクション・ノベルなのである。》(P10、『信長殺し、光秀ではない』講談社)

 

 

どんな風に「一生を台なしにしてしまった」のかが、八切節、炸裂、奇妙な可笑しみと哀愁とともに、語られている。

 

いいなあ。

唯一無二の作家だ。

 

以下、ネット上の「コトバンク」による八切止夫氏の説明。

昭和期の小説家


生年大正5(1916)年12月22日
没年昭和62(1987)年4月28日
出生地神奈川県横浜市中区花咲町
本名矢留 節夫
別名旧筆名=耶止 説夫
学歴〔年〕日本大学文学部〔昭和11年〕卒
主な受賞名〔年〕小説現代新人賞(第3回)〔昭和39年〕「寸法武者」
経歴戦前から、耶止説夫の筆名で「新青年」に作品を発表していたが、大本営執筆禁止第1号となり、休筆を余儀なくされる。終戦時には割腹未遂を起こすが再起。昭和30年日本シェル出版を創立、「西郷隆盛」などの自著を多く刊行する。39年「寸法武者」で小説現代新人賞を受賞し、以後歴史作家として幅広く活躍した。意表をつく新説で人気を得た。「信長殺し、光秀ではない」「戦国意外史」「庶民日本史辞典‐八切史観」など多くの著書があり、「サンカの歴史」「サンカ民俗学」などの山〓(さんか)民研究書でも知られる。

≫ 

 

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追記:《そして、その時から、私は愛を失ってしまったらしい。》とも書いておられる。P76

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🎬映画『アクトレス―女たちの舞台』 ジュリエット・ビノシュが主演しているので、観てみた。 軽快に観れる映画ではない。 重い。

映画『アクトレス―女たちの舞台』

ジュリエット・ビノシュが主演しているので、観てみた。

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軽快に観れる映画ではない。
重い。
何度もタバコをすいたくなった。
だから何度も中断してタバコをすった。
眠くもなった。
だから途中、うとうとした。
二回観た。
二回目はしっかりみた。
それでわかった。
この映画は、「19歳の頃の自分と、現在の自分(40歳)との闘いの映画だ」ということが。
19歳の頃の自分と40歳の自分の闘い。
耐えがたい重さだが、それをジュリエット・ビノシュが演じ切った。
ジュリエット・ビノシュも年を取った。
2014年制作。この年、ジュリエット・ビノシュは50歳?だった。
さすがはフランス人だと思う。
40歳という「初老の女」を見事に演じている。
おそらく共演者が同世代だけなら、ジュリエットの「老い」は目立たなかったはずだ。
しかし共演者が若い。

(続きは、メルマガで。)

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🌈メルマガ「偉人列伝」5月号、本日配信しました。小説有王は、原稿用紙30枚分です。

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メルマガ「偉人列伝」5月号・目次


●雑記「信長の妻、帰蝶(きちょう=奇蝶)が信長を殺した?」


●雑記「家康の父は、信長の父・信秀に暗殺された?」


●雑記「信長の小姓衆の喧嘩」


●新刊・話題の本『新判 雑兵たちの戦場―中世の傭兵と奴隷狩り』


●小説「有王」



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🎬映画『マルクス・エンゲルス』『チェチェンへ』『ゲッペルスと私』など、面白そうな映画が目白押しだ。

映画『マルクス・エンゲルス』の上映館を調べてみたら、名古屋の名演小劇場というところで、現在上映していることがわかった。

東京、大阪、名古屋だけでなく、順次全国で上映するようだ。

名古屋の映画館といえば、シネマテークがある。

検索してみた。

マルクス・エンゲルス』は上映予定はないようだが、副島隆彦氏が著書『政治映画評論 ヨーロッパ映画編』で紹介しておられた映画『チェチェンへ アレクサンドラの旅』が、シネマテークで上映される!

映画『チェチェンへ』は、ロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督の作品。

シネマテークでは、来週からこのソクーロフ監督の作品を、「ソクーロフを発見する!」と題して、12作品(15プログラム)を、一挙に上映する。

シネマテークの公式サイト(http://cineaste.jp/index.htm)で次のように紹介されている。

―以下引用―
≪★イッセー尾形主演の『太陽』で、日本でもその名を高めたアレクサンドル・ソクーロフ監督(1951年~)。独自の映像美で見る者の魂を揺さぶる、ロシアを代表する映画作家だ。その軌跡を12作品で辿る。(以下、制作順)

●孤独な声 Олинокии Голос Уеповека 記念すべき長編第一作。革命後の内戦で人間的感情を失った青年とその幼馴染との苦い恋物語タルコフスキーの支持にも関わらず、上映禁止処分を受けた。86分。

●痛ましき無関心 Скорбное бесчувствие バーナード・ショーの戯曲をモチーフにした長編第二作。撮影中止命令を受けながらも、ほとんど独力で完成させた初期の重要作。110分。

●日陽は静かに発酵し… Дни затмения ストルガツキー兄弟の「世界消滅十憶年前」を原作に、核開発による自然破壊問題にも眼を向けた壮大な叙事詩的作品。138分。

セカンド・サークル Круг Второй 久しぶりに実家に帰った青年が、突然父親の死を体験し、それを受け入れていく数日間を描いたドラマ。93分。

●ストーン/クリミアの亡霊 Stone チェーホフの亡霊らしき老人と番人の青年との交流を描いた怪奇な一編。88分。

●静かなる一頁 Камень 「罪と罰」を大胆にアレンジし、世界的評価を決定づけた代表作。77分。

●精神の声 Духовные голоса タジキスタン共和国の内戦に出兵した兵士たちに半年に渡って密着し、彼らの日常を見つめた、画期的なドキュメンタリー。328分を4パートに分けて上映。

モレク神 Молох アドルフ・ヒトラーと愛人エヴァが過ごす束の間の休暇を描いた作品。独裁者の内面にふみ込んでいく108分。

●牡牛座 レーニンの肖像 Taurus レーニンの晩年の一時を描いた渾身の傑作。病床についた権力者の姿に、苦悩する個人と混迷する歴史を重ねた94分。

エルミタージュ幻想 Russian Ark エルミタージュ美術館を舞台に、300年にわたるロシアの歴史を、全編ワンカットという驚異的撮影で封じ込めた、絢爛たる96分。

チェチェンへ アレクサンドラの旅 Александра ロシア軍基地に赴任している孫に面会に行ったアレクサンドラが、そこで見たものとは……。ロストロポーヴィチ夫人で世界的オペラ歌手ヴィジネフスカヤの名演も見どころ。92分。

ボヴァリー夫人 Спаси и сохрани 世界文学史上に燦然と輝くフローベールの名作を映画化。89年の制作時にはロシアでは公開できず、2009年に再編集版を完成させた。128分。≫


―以上引用―

全部は観れないが、可能な限り観たいと思う。

映画『ゲッペルスと私』という作品もシネマテークで上映されるようだ。

モレク神』

 

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チェチェンへ  アレクサンドラの旅』

🌈メールマガジン「偉人列伝」五月号外、配信しました。

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5月4日(金)、メルマガ「偉人列伝」五月号外を配信しました。


五月は、長めのものが多く、一回の配信では長大すぎるので、二回に分けて配信します。


映画は、評論ではないし、感想でもない。

強いて言えば、実況中継です。


梅崎春生椎名麟三、三冊。それぞれ、原稿用紙10枚づつで書きました。


520日の号で、小説『有王』を配信します。これは原稿用紙にしておよそ30枚です。



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五月号外目次


映画『リアル鬼ごっこ

映画『リアル鬼ごっこ2

映画『父親たちの星条旗

●映画『硫黄島からの手紙


梅崎春生著『桜島』を読み解く

椎名麟三著『自由の彼方で』を読み解く

椎名麟三著『深夜の酒宴』を読み解く

ほか


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🎬映画『マルクス・エンゲルス』。名古屋、大阪でもやってる!

映画『マルクス・エンゲルス


ネット上にこの映画を観た副島隆彦氏の感想があった。できれば観たいものだと思いながらも、上映しているのは、東京、岩波ホール。ちと遠すぎる。だから諦めていた。


しかし、調べてみたら、名古屋と梅田でも、今、上映していることがわかった。


できれば観に行きたい。たぶん観に行ける。観たら感想を書きます。


この映画は、若き日のマルクスエンゲルス、その身近にいた人々の話らしい。


マルクスの青春時代、エンゲルスの青春時代。



マルクス。あごひげボウボウの写真が有名だが、あれは晩年の頃の写真なのだろう。


若い頃は、ハツラツ、過激だったことは間違いない。


マルクスにしろ、エンゲルスにしろ、どれほどぶっ飛んだ人物だったのか?



天才の誕生秘話、かも知れない。



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🌈新刊・話題の本『雑兵たちの戦場』藤木久志著 「村人にとって戦場は、数すくない稼ぎ場だった」

『新版 雑兵たちの戦場―中世の傭兵と奴隷狩り』藤木久志著、朝日新聞出版

 

 


この本には、私たちの「常識」を覆す力がある。私たちの「戦国時代はだいたいこんな感じだったんだろう」という考えが、「実はぜんぜん違うんだよ」、と語りかける。

 


藤木久志氏は、大学教授で、昔の学徒らしく、地道にこつこつと執念深く、綿密に研究した、その成果がこの本だ、という印象を受ける。

 


こうした「常識を覆す」ような本は、たぶん息が長い。じわじわと少しずつ、普及していく。そして長い時間をかけて、いつの間にか、常識が覆されている。

 


秀吉が、「バテレン追放令」とともに、「人身売買禁止令」を出したことは高校教科書にも出ているが、当時の実情がこの本によって具体化されている。かなりエグイ。悲惨、壮絶、地獄。

 


 

以下引用―

≪(前略)マカオ発のパードレ・カルネイロの手紙は、多くの日本人が、大きな利潤と女奴隷を目当てにする、ポルトガル商人の手でマカオに輸入されている、と報じていた。その中国のマカオは、ポルトガルの日本貿易の拠点であり、日本貿易のごく初めから、奴隷は東南アジア向けの主力商品であった形跡がある。≫(『新版 雑兵たちの戦場―中世の傭兵と奴隷狩り』P42)

以上引用―

 


 

ポルトガルの日本貿易では、「日本人奴隷が、主力商品だった。」

 


 

日本が「鎖国」をした。相応の理由があったわけだ。

 


よく言われることだが、「日本史」と「世界史」を、それぞれ独立したものとして学習するから、歴史が分からなくなる。


 

日本の戦国時代は、ヨーロッパの大航海時代であり、アメリカ大陸が発見され、植民地にされた。鉄砲が日本に「伝来」して、さっそく日本でも製造された。ルターやカルバンの宗教改革があって、宗教戦争があった。イエズス会が発足し、その発起人の一人、ザビエルが日本に来た。信長が鉄砲を巧みに使って、戦術を塗り替えていった。ヨーロッパでは火薬が改良されていた。大砲が改良されていた。日本で鉱山の「ゴールドラッシュ」…

 

とまあ、一筋縄ではいかない。

 

 

「歴史は書き換えられる」。

 

学問というのは、日々積み重ねられて、徐々に進歩していく、というのはそれなりに真実かもしれないが、必ずしも、前進ばかりではなく、後退することもある。「焚書坑儒」(ふんしょこうじゅ)は、その最たるもので、本が焼かれ、「知識人」が殺される。


 

上に引用した文章は、藤木氏の文章だが、それは岡本良知という人の研究をもとにしている。『十六世紀日欧交通史の研究』という本がそれで、1936年に初版が出たそうだ。その当時、上記のような研究がすでになされていた。にもかかわらず、私たちの「常識」はそんなことを、露ほども知らない。


 

じゃあ、そうした「真実」は闇に埋もれてしまうのかというと、必ずしも、そうでもない。時に、歴史の闇から真実を掬い上げる人が出てきて、その「真実」を白日の下に曝す。

 


私が言っているのは、副島隆彦氏のことだ。

  

副島隆彦氏の本『信長はイエズス会に爆殺され、家康は摩り替えられた』は、私たちの「常識」を覆す驚くべき本だ。明智憲三郎氏のベストセラー本『本能寺の変 431年目の真実』や八切止夫氏の『信長殺し、光秀ではない』、藤木久志氏の『雑兵たちの戦場』等々、先行研究を読破して、一筋縄ではいかない錯綜した「歴史」に、一本の筋道をつけておられる。

 


我われ凡人でも、その一本の筋道を、丹念に追うことで、錯綜した混沌から、少しばかり、抜け出すことが出来る。

 

 


以下引用―

≪特に注目したいのは日本人傭兵の流出ぶりである。一六一二年(慶長一七)、オランダ船のブラウエル司令官が平戸に入港した。目的は幕府の許可を得て、日本人傭兵を海外に連れ出すことにあった。彼はバンダンの総督にこう報告した。


①我々はいま良く訓練された日本人を使っている。その給与は低く、安い食事で養われている。


②総督の指令通り、三百人もの日本人を送るには、多くの食糧がいる。だからとりあえず六十八名を送る。内訳は、大工九・鍛冶三・左官二、三の外は、すべて水夫と兵士である。


③家康は必要なだけ日本人を海外に送ることに同意した。日本人傭兵はいつでも手に入る。


≫(『新版 雑兵たちの戦場―中世の傭兵と奴隷狩り』P273)

以上引用―

 

 

上記の、たった数行の中にも、「日本史」と「世界史」が複雑に絡まりあった状況がある。

 

 

1600年 関が原の合戦

1612年 「オランダ船のブラウエル司令官が平戸に入港した」

1614年 大阪冬の陣

 

いったい誰がこの頃の日本が、「傭兵輸出大国」だったと想像できるだろうか?今の私たちからすれば、想像を絶する。しかしどうやら、それが真実だったらしい。徐々にそれは、私たちの「常識」になっていくのだろう。

 


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